診療情報管理士とは

診療情報管理士とは、診療記録および診療情報を適切に管理し、そこに含まれる情報を活用することにより、医療の安全管理、質の向上および病院の経営管理に寄与する専門的な職業です。

診療記録に含まれている情報は診療の継続、医療従事者の研究および教育・病院経営、公衆衛生上大変重要です。その価値を最大限発揮させることができるよう公的な記録として管理します。

病院機能評価の基準では、退院患者2000名につき1名の担当者の配置が望ましいとされています。具体的な業務内容は、退院後の診療録の回収、点検、製本、情報の登録と提供、統計の作成です。

2003(平成15)年からは、診療情報管理士の英語表記をHIM(Health Information Manager)とし、国際的な活動を目指すことになりました。

診療情報管理士の資格

1972(昭和47)年から(一社)日本病院会が、基礎課程・専門課程各1年(計2年)の通信教育により、診療録管理士の養成を開始しました。

平成8年に資格名称を診療情報管理士に変更し、四病院団体協議会【(一社)日本病院会、(公社)全日本病院協会、(一社)日本医療法人協会、(公社)日本精神科病院協会】および(公財)医療研修推進財団で認定を行っています。

また、(一社)日本病院会が認定した大学、専門学校(3年制以上)においても診療情報管理士の育成が行われており、2018(平成30)年4月現在で23の認定大学と54の専門学校があります。

通信教育

診療情報管理士の指導者

2005(平成17)年より医療分野における幅広い知識と、資質の向上を図ることを目的に日本診療情報管理学会において「診療情報管理士指導者」の認定が開始されました。2018(平成30)年9月現在85名が認定されています。

日本診療情報管理学会

2014年11月